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「名門小学校 最高の授業」 鈴木 隆祐 著

興味本位で読んでみた一冊。うちには関係ないだろうけど。

東京では中学校受験、小学校受験、幼稚園受験まで盛んだとか、公立校は学級崩壊だとか。地方で育った私には公立校が普通、経済的に親孝行なのは公立校、ということで「お受験」なんて無縁だったけど、沢山受験する人がいるってことはそれだけ東京の私立には優れたところがあるのか?と。

著者はあちこちの有名私立校の授業を見学し、その様子を多くの写真とともに紹介してくれています。
少人数のクラス編成で、教科によって専任の教師を置いたり、2人の教師で指導したり。都心にありながら広いグラウンドや畑、木登りのできる大きな木があったりして自然と親しむ環境も整っていて。優秀な教師たちは子供たちの興味を引き出し、押しつけるのではなくその好奇心を引き出して伸ばしていくような授業を展開。学校伝統の教材やパソコンなどの最新機材を駆使して様々な工夫を凝らした授業。

やっぱり違うんだなぁ、私立。というのが読んだ感想。
学校の創立時からの歴史があり、哲学があり、理念に沿った人間育成と教育があり。やっぱ公立とは違うっぽい。数年でどんどん転勤していく先生たちでは学校の伝統もポリシーも保つのは簡単ではない。先生が変わるたび学校の方針も変わりかねない。私立校なら基本的に転勤が無いから伝統を維持できる。優秀な教師を他校から引き抜いたり、そうでない教師は解雇できる(かもしれない)ので常に優れた教師を確保できる。

私が持っていた「お受験」のイメージとは違い、子どもたちは型にはめられることなくとても自由に過ごしているようだ。自由研究の成果があちこちに張り出され、修学旅行のときには行き先について事前調査をして、帰ってきたら旅行記をまとめる。指導法が良いからだろうか、そういうのを子供たち自身がとても積極的に楽しんでいるらしい。

とあるお友達ファミリーの旦那様、偉ぶらず、謙遜しすぎて卑屈になることもなく、明るくて、なんというか恵まれた環境でのびのびすくすく育ったご子息なんだろうなぁ、と勝手に想像していたところ、小学校時代を超有名私立校で過ごしたんだそうです。そういう優れた環境が彼の人柄と能力を培ったんだろうなぁ。有名私立校には、多くの人が憧れるだけの理由があるんだと彼を見て思いました。そしてこの本を読んで納得。

「名門小学校 最高の授業」

名門小学校 最高の授業 (学研新書)

鈴木 隆祐 / 学習研究社


by studio-yaya | 2009-10-30 21:54 |  

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