カテゴリ:本( 147 )

 

「世界遺産イェーイ!!」 / 旅ブログ「世界遺産イェーイ!」

バックパッカー夫婦が世界遺産を訪ねまくった旅の様子をつづったブログを書籍化したもの。
世界遺産の本にありがちな、定番アングルから撮った写真じゃなく、"取材"じゃないから撮った様々な写真、率直な感想が並んでいて面白い。たくさんの観光客が映り込んでたり、横から見てたり。

旅日記なので、現地のビールが美味しかったとか、体調崩してスケジュールが狂ったとか、ちゃんとした取材とは違うリアルなエピソードが並んでいて、面白い。
あまり聞いたことのない世界遺産にも行っていて、きっと移動とか宿泊とか苦労したんだろうけど、なんでも「イェーイ」と乗り切ってしまうパワフルさが素敵。

そして、こうして夫婦で世界中巡ってしまう行動力になんだか圧倒されてしまった。

我が家でも、「いつか行きたいね~」なんて言ってる場所はたくさんあるけれど。
実際行くとなると、資金はどうする?保険とかどうすれば?とか色々考えなくちゃいけないことはあって。。。でも、こうしてポーンと行っちゃう人も世の中にはいるんだなぁ。。。

いつか我が家も行こう、世界遺産を観に。
家族4人だとそりゃ結構な出費だけど、老後のために貯金に励むより、面白い体験にこそお金は使うべきだよね~。

世界遺産イェーイ!! (バックパッカー夫婦が見た これがホントの世界遺産513)

旅ブログ「世界遺産イェーイ! 」 / 扶桑社


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by studio-yaya | 2016-05-18 00:20 | | Trackback | Comments(0)  

「逆境の変換力」 石井幹子 著

世界的照明デザイナーであり、日本の照明デザイナー第一人者の女性、石井幹子さんの著書。
ヨーロッパで照明の勉強をし、照明デザイナーとして活動する石井さん。当時日本になかった「照明デザイナー」という仕事をするための奮闘が色々と描かれていて、とても面白い。

日本に仕事がない。話をしに行っても相手にされない。
だから、海外で仕事をする。日本以外で実績を作る。
日本でも活動する。稼ぎにならなくても、照明デザイナーの仕事を見せるため、様々な場所に出向いて美しい照明を見せる。
徐々に大きな仕事を任せてもらえるようになる。
日本の第一人者、そして進化し続ける先駆者として今も活動中。。。

その間に、どれだけの苦労があったのか。悩んだことも苦心したこともあっただろうけれど、仕事がないなら作るしかない、自分が美しいと思うものを見てもらって納得してもらうしかない、自分の仕事は世界のどこかにある。。。と進み続ける姿はすごい。

企業に就職して、そこで定年まで過ごさせてもらおう。。。なんていう安定志向が夢物語になりつつある今、こうして試行錯誤しながら仕事を作っていった人の姿って、若い人達にも刺激になるんじゃないかな。ジタバタしながら自分の活躍する場を探した日があり、今や世界遺産の照明を任せられるようになっている。東京タワー、新しい歌舞伎座、白川郷、浅草寺。。。日本の超有名スポットはもちろん、海外でも様々な場所を照らしている。

この本には出てこないけれど、この方には娘さんがいて、その方も今は照明デザイナーとして活動している。国境を越えて活動するこういう方が、子供をもうけていたこともちょっと驚き。どれだけパワフルな方なのか。。。


その石井さんが手がけたのが、よみうりランドの「ジュエルミネーション」。
私がいるゴスペルサークルは、この遊園地のイベントステージで歌わせていただく。世界的照明デザイナーの手がけたイルミネーションの中で歌う、幸せ(^^)

逆境の変換力

石井 幹子 / ベストセラーズ


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by studio-yaya | 2015-12-14 22:16 | | Trackback | Comments(0)  

「マーケット感覚を身につけよう」 ちきりん 著

ネットの世界での超有名論客(今は本も出してるのでネットの世界に限らないけど)、ちきりん氏の最新刊。

マーケット=市場を知り、何が市場で価値があるのかを考えることで、可能性はいくらでも広がるよ、という話。
みんなが知ってるような、今現在のいろんな事例が普通の言葉で語られているので面白い。

公的部門にこそマーケット感覚が必要という言葉、非常に納得。それがないから、「前例がない」と言って新しい提案を拒み、「今までこれで大丈夫だったから」同じことを続ける。国内のどの自治体もどの官庁もそうだったから、国内の刺激で変わることはない。
変わるのは、国外の動きに刺激されるとき(現状が脅かされる可能性が出たとき)だ。
仁川空港に海外乗り継ぎ客を奪われたとか、国内トップクラスの優秀な学生が海外有名大学に流れたとか。いまやライバルは世界中にある。それを感じ、変化していける人が公的部門にいないと変われない。
メディアの記者クラブ問題とかも、外からの力で変わるだろうか?
おもてなしどーのこーの東京で言ってる間に、サルが温泉に入る写真やパウダースノーのスキー場が外国人観光客をゲットしている現状、東京で気付いているだろうか?


東京の人は一度は地方に住むべきだと思うな。
東京育ちの人は「東京離れるなんて無理ムリ~」とか言うけど、地方のクルマ社会、地方中核都市の支店やネット使って流行のものを手にする消費スタイルや、地元ならではの食文化や名産品や、住んでみないと分からないことがいっぱいある。地方の豊かさに気付くかもしれないし、逆に東京の優位を感じるかもしれない。


文中にあったけど、個人的には、テレビの市場性は、NHK→民放キー局→地方局→ケーブルTV→Youtubeだと思う。大スポンサーの意向がある民放キー局は横並びで硬直してるから、市場性はかなり低いかと。地方局の方が自由。そして北海道の「水曜どうでしょう」に影響を受けて、地方発のここでしか見られないコンテンツを探り始めてる。ような気がする。硬直した地上波テレビはこの先どうなっていくんだろう。。。?


うちの子たちにも、大きくなったらこれを読んでほしいなぁ。
でも私が生きる世界と我が子達が生きる世界は30年ほどずれてるわけで、やっぱり私が思う世界と我が子達に見える世界は違うのかもしれない。この本に出てくるケーススタディも子供達にとっては陳腐なものに思えるかもしれないけど、自分なりの言葉で考えるという、ちきりん氏の基本はきっとどんな時代においても変わらず必要なことだと思う。

今までのブログにも一貫している、市場を意識するという考え方、自分で考えるということ、変化を好む思考。それを感じられる面白い本。

マーケット感覚を身につけよう

ちきりん / ダイヤモンド社


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by studio-yaya | 2015-04-08 22:00 | | Trackback | Comments(0)  

「いじめっこいじめられっこ」 谷川俊太郎と子どもたち 著

いじめが身近にある子供達の詩をまとめたもの。いじめている人、いじめられている人、近くにあるいじめに気付いてる人。それぞれの苦しい胸の内が言葉に現れている。
そこにいるからこその言葉たち。

悲しい事件が多いけれど、どうか子供達が苦しまずに、笑顔で過ごしてほしいと思う。
努力するべき。頑張るべき。でも、ダメだと思ったら逃げて。逃げて逃げて、あなたの居場所を見つけて。狭い世界の中で苦しまないで。

いじめっこいじめられっこ〈1〉 (小さな学問の書)

谷川 俊太郎 / 童話屋


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by studio-yaya | 2015-03-09 15:37 | | Trackback | Comments(0)  

「小さいおうち」 中島京子 著

女中さんだった女性が書いた回想録、という形の小説。
女中さんというのがどんなものだったか、その様子を感じることができる。
酷使される使用人という感じではなく、家族と一緒に暮らして、家族旅行にも子守として同行して、一緒に美味しいものを食べたりもして、人によっては学校に行かせてもらったり、お見合い相手を世話してもらうこともあったり。女中さんと雇い主の家庭との関係は厳しい主従関係ではなかったようで。
奥様が他の男性に抱いた淡い気持ち、それに気づいたその女中の狼狽ぶりなども描かれている。
けど、興味深かったのは、第二次世界大戦の時期の描写。

戦争というと、身の回りの全てが戦争という色を帯びて、何もかもが平時とは違ってしまうような印象を持つけれど、この女中さんが体験したのはそうではない。少しずつ物資が手に入りづらくなったけれどその中で工夫して日々を過ごし、楽しく過ごす日もあり、旦那様は大本営発表を信じ、日本は大丈夫だどんどん攻め込んでいくんだと信じ。「戦争」ではなく「事変」と伝えられ、戦況は常に優勢であると報じられ。。。
戦争ってある日突然始まるんじゃなく、じわじわと見えないところで進んでいくんだなぁ、と感じた。後世の人から見れば「それって戦争じゃん」ということも、当時の人たちにとってはそうは見えてなかったようで。

今のざわつく世界は後世からはどう見えるんだろう?と思ったりして。
面白い小説でした。

小さいおうち

中島 京子 / 文藝春秋




今年の目標に「月1冊以上、小説を読む」と決めたので、レビューも一応書いておこう。これは1月分。
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by studio-yaya | 2015-02-23 22:37 | | Trackback | Comments(0)  

「新・戦争のつくりかた」

絵本かと思いきや、後半は対応する法律や最近の日本の動きをまとめた年表、自衛隊の派遣履歴など。子供でも読めるような文章が入り口だけど、詳しく知るための情報が満載で、大人にとっても読み応えのある本。

新しく作られたり変えられたりした様々な法律、それらをつなぎあわせると、日本は「戦争をできる国」を目指している。そんなお話。

前半部分は、小学生でも読める内容。平和が一番、と信じている子供達には衝撃的な話なので、小2の我が子が読んだらどう思うか不安ではあるけど。。。知っておくべきことだよなぁ。

ここまで詳しく書かれているのを読んでも「日本で戦争なんてありえないじゃん」と思える人がいたら、相当の平和ボケでしょう。。。

ぜひご一読を。

新・戦争のつくりかた

りぼん・ぷろじぇくと / マガジンハウス


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by studio-yaya | 2014-12-08 09:41 | | Trackback | Comments(0)  

「女たちの内戦」 桂 望実 著

短編集。
29歳、34歳、39歳、45歳。それぞれの年齢の女性の心の葛藤を描いている。あぁ、こういう人いるかも。ありそうだな、こういう場面。。。というものばかり。
今の自分はあるべき姿じゃない、と焦ってみたり、周りの誰かの凛とした姿を羨んでみたり。今ある幸せを大切に思いつつも、もっともっと別のものも欲しがってみたり。
雑誌に登場するようなカッコいい女性もいるかもしれないけど、誰もかれもが颯爽と生きているわけじゃない。この本の登場人物たちみたくビジネスを始めても金策に困ったり、結婚するかどうか悩んだり、結婚が全てという思いに縛られたり、いろんな人がいる。身近に同じような人がいるわけではないけど、きっといるんだろうなぁ、と感じるくらいのリアルさ。
さて、自分はどうだろう?


★★

女たちの内戦

桂 望実 / 朝日新聞社


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by studio-yaya | 2013-05-16 22:00 | | Trackback | Comments(0)  

「君に、世界との闘い方を教えよう」 田村耕太郎 著

すごく面白かった。図書館で借りて読んだけど、手元に置きたいので買った。
世界で活躍するのを目指しているようなグローバル・エリートの世界の話。

日本の大学で満足してちゃいけないんだな、エリート達は。日本のトップです、試験に通れば入れてあげます、という感じで胡坐をかいてる大学に行っても、将来を生き抜くパワーにはならない。
海外の大学は、優秀な人材を取り込むべく世界中でリクルート活動をしているそうなのだ。優秀な学生に来てほしい、そのためには国境を越えて説明会を開いたり、奨学金を用意したり、様々なことをしている。
また、世界の動向を観察し、これから伸びるであろうアジアに大学の分校を置いたり、現地校との協力プログラムを作ったりしているそうなのだ。そして、それらの興味深いプログラムが動いている「アジアの中心」は東京ではなくシンガポールやインドだったりするそうなのだ。

時代は変化している。自分が大学に行っていたのなんて20年も前(!)のことだ。その頃の意識で日本の動き、世界の動き、子どもの教育について考えても何にもならない。変わり続ける世界を知ったうえで考えなくては。
もちろん、全ての人がこのレベルで世界に打って出る必要はないだろう。でも、普通でいいや、と言っていてはその「普通」は手に入らないだろうと思う。これからの世界では。現状維持したければ、そのための努力が必要。さらに先を目指したければ、さらなる努力が。
もっと先があるよ、世界は広いよ。子どもには伝えてあげなければ。

★★★★★

君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から (現代ビジネスブック)

田村 耕太郎 / 講談社


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by studio-yaya | 2013-04-25 22:29 | | Trackback | Comments(0)  

「なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか」 藤原智美 著

うちの子も絵が上手ではないので、耳が無かったり髪が無かったりするのはいつものことなんだけど、どうもそういう問題ではないらしい。。。

子供向けの絵画教室で、学校で。子供たちの異変が見られるのだという。その原因は何かを調べ歩いたルポ。
どんどん読み進めてしまうのは、その調べ歩く様子がとてもよく描かれているから。
原因は何か? こういう説は成り立つか? 違ったなら、こっちの説でどうか? 当たっているようだけど、これだけで充分か? 別の見方があるのではないか?
。。。仮説を立て、調べ、検証する。そのステップがおもしろい。

調べていく過程もおもしろいけど、内容も衝撃的で、自分の子育てはどうか?我が子が育つ環境は大丈夫か?と心配せずにいられない。

子どもには出来るだけのことをしてあげたい。そう思うのは当然のこと。でも手をかけすぎていないか? それが子供の成長を阻んではいないか? 私自身、そう危惧する気持ちもある。周囲がお膳立てしなくても、子供なんてその辺にあるもので勝手に遊ぶものだし、何にも決まっていない「暇な時間」に何か空想したり新しい遊びを考えたりする、そんな経験って必要だと思うし。親が子供のスケジュールを組んで行動を100%把握してる、なんて気持ち悪い話で。

この本もやはりその辺を指摘していた。孤独な時間、退屈な時間が子供を成長させる、と。

以前実家に帰省した時、娘は近所の小学生たちに遊んでもらった。その子たちはあまり習い事などをしていないようで、空地に集まっては「今日何して遊ぶ?」という感じ。東京から来たうちの娘が普段と違う刺激になったのか、ちょこちょこ遊びに来てくれた。
子どもってそんな風にゆったり過ごす時間があるのが当たり前のはず。毎日習い事でスケジュール表を埋めるのが素晴らしいとは限らないのだ。。。

娘は来年からは小学生。勝手に遊んで成長してもらいたいものだ。親としては色んなことを経験してほしい気持ちはあるし、習い事で学力やら集中力やら芸術的な力やら伸ばせればそれも素晴らしいことだと思うけど、子供らしい暇な時間もじっくり過ごしてほしい。

★★★★★

なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか

藤原 智美 / 祥伝社


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by studio-yaya | 2013-01-23 22:26 | | Trackback | Comments(0)  

「官邸崩壊」 上杉隆 著

これは安倍首相の1度目の内閣の時の話。
ものすごく面白かった。そして怖くもなった。。。

祖父が岸信介、父が安倍晋太郎。環境に恵まれたおぼっちゃまの内閣は危機感に欠け、決断できず。自分の手柄にばかりこだわって意思疎通を怠る周囲の人達もやはり危機感に欠け。
これが一国の総理だったのか? 政治家ってこんな人ばかりなのか? と驚く。
そして、そんな登場人物たちが今またテレビや新聞を賑わしている。2度目の安倍内閣でも、安倍氏の信頼の厚い人たちが1度目の内閣と同様に首相の周囲を取り囲んでいるようで。今回もこんな惨状になるのでは?という怖さを感じる。

本で紹介されていた、安倍氏の小さい頃の話。1960年の安保闘争ではデモなどの抗議行動が起こり、祖父である岸信介邸も取り囲まれシュプレヒコールが鳴り響いたんだそうだ。そこにいた幼い安倍氏は「アンポ、ハンターイ」と外から聞こえるコールを真似たのだそうだ。周囲は慌てて止めさせようとしたが、岸は笑っていた、と。安倍氏はのちにその話を聞いて祖父の度量の大きさに圧倒されたのだそうだ。
この人には脱原発の首相官邸前抗議行動はどう聞こえるのだろうか? 祖父に憧れる氏は祖父のごとくシュプレヒコールを一笑に付すのだろうか?

重要ポストの人達の失言、ゴシップ、大臣辞任。ちょっとニュースで取り上げられてもすぐに忘れてしまうけど、こうしてまとめて読むとひどくて呆れてしまう。その後の民主党政権もひどいもんだったけど。

新しい安倍内閣がどう動くのか? この本片手に見守るといいかもしれない。2度目の安倍政権の今読むとますます面白い。

それにしてもジャーナリストには官邸の様子、政治家たちの動きってこういう風に見えてるのか。。。

★★★★★

官邸崩壊 安倍政権迷走の一年

上杉 隆 / 新潮社


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by studio-yaya | 2013-01-17 22:35 | | Trackback | Comments(0)