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横浜の待機児童ゼロ

横浜市、待機児童数が0になったそうだ。
市長は林文子氏、様々な民間企業で活躍してきた人。BMW東京の代表取締役社長とか。
その気になればできるんだよねー。本気でやれば実現できるんだねー。と思ったニュースでした。

3年で待機児童数を0にするために、様々な対策を打ったそうだ。
保育園事業への民間企業の参入を受け入れた。保育園開設については市ではなく区単位に権限を委譲し、地元の状況にあった対策を進めた。「保育園コンシェルジュ」を設置し、実際のニーズを把握したうえでアドバイスする体制にした。駅近くの保育園で子どもを預かって郊外の広い保育園に送迎する仕組みを作った。。。

やれば、できる。
これだけ大きな都市で、利用できる土地も限られてる場所で、実現できた。

トップが本気で指示を出せば、現場スタッフである市職員は粛々と動いて成果を出す。
スタッフがいくら優秀であれこれいいアイディアを持っていても、組織の中にいるとそれを実現するのは難しい。せっかく優秀でも、アイディアを持っていても。トップが動いてこそ、結果につながる。市長の思い切った目標設定があったから実現できたんだろうな。

まだ100%理想的な状態になったわけではないらしい。今後も子供が増える可能性はあるので、どう対応するか。園の受け入れ体制、保育士の確保をどうするか。全員が希望する園に入れるわけではなく、兄弟で別の園に入らざるを得ない場合もある。
それでも、ここまで来たのはすごい。



横浜市の動きは、色々と発見もあって面白かったな。
少し前のニュースだったけど、育児中の母親に聞いたところ、皆が皆フルタイムで働きたいわけじゃないのが分かった、とかね。
フルタイム勤務前提であれこれ保育体制を整えてる自治体も多いと思うけど、短時間勤務や週3日程度の勤務を選ぶ人も少なくないので、そういう人にも使いやすいシステムが必要。
待機児童がいるような自治体では、フルタイム勤務でないと認可保育園には預けられなかったりするけど、保育園が増えて選択肢が増えれば、勤務時間が少ない人でも預けられる可能性が出てくる。フルタイムで働く人も、週3勤務の人も、子どもの預け先を確保して安心して働ける。"ワークライフバランス"という言葉が少しずつ普及してきているけど、いっぱい働きたい人も少し働きたい人もいて、どちらの選択も尊重されるべきで、どちらについても保育園の受け入れが充実していてほしい。

育児か仕事か、という選択ではなく、両方を誰もが当然のように選べる世の中に。

そしてその選択は母親だけのものではなく、父親も当事者であることをお忘れなく。

by studio-yaya | 2013-05-21 22:00 | ニュース  

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