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いったりきたり(2)

前に書いた話の続き。

家の間取りも"いったりきたり"だ。

むかーしむかしは、洞窟や掘っ建て小屋に家族が肩寄せ合って暮らしていた。ワンルームだ。
伝統的な日本家屋は、部屋が仕切られてはいるけれど、障子や襖で緩やかに仕切られていて、当然お互いの音が聞こえるような感じで、それらをとっぱらえば広々とした部屋になった。
それが欧米式の家づくりが普及してきて、しっかり壁で区切られた個室を作り、ドアには鍵まで掛けるようになった。人に邪魔されない家族個人のプライベートスペースが誕生した。

そして、今。
雑誌などで紹介されるのは広いリビングと緩やかに仕切られた部屋でできた家だ。無理やり小さく仕切った個室なんてのは今は流行らない。家族の息遣いが感じられるような、部屋に閉じこもらないような家だ。ドアのないちょっとしたスペースに自分の机を置いて、そこがプライベートスペースや、家族共有の書斎。キッチンだって今はリビングに繋がってるのが当然のこと。

個室に引きこもるかどうかは個人の資質もあるのかもしれないけど、引きこもる場所がなけりゃ引きこもらないわけで。個室ってのは不自然なスペースなんじゃないだろうか。受験勉強の時期には静かな個室も必要かもしれないけど、それだって一時的なもので。
基本的には居心地のいいリビングと寝室があれば充分のような気がする。


ちなみにアメリカの田舎の豪邸だと、共有スペースも個室もデカかったです(^^; 土地が広いってすごいね。来客と過ごすpublicなリビングルームと、家族だけが寛ぐprivateなファミリールームが別にあって、その他に家族それぞれの個室があったりするんだもんなぁ。
あ、日本でも地方の広々としたところだとそうなのかもね。

by studio-yaya | 2010-06-21 21:36 | 日々のできごと  

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