「その子を、ください。」 鮫島浩二 著

特別養子縁組の仲介をボランティアでおこなっているという産婦人科医の書いた本。
子どもの虐待という悲しい事件がよくニュースで取り上げられる。養子として他で育てられれば、あの子たちの命は助かったんじゃないだろうか?と思ってしまう。

"特別"養子縁組とは、事情があって親が育てられない6歳未満の子と養親とを養子縁組することで、手続きが完了すると法的には実子と同じ扱いを受けられるのだという。
不妊治療をしても子どもを授からず、色々調べてこの著者のもとに辿り着き、養子を家族に迎え入れることになった家族の様子がいくつも並んでいる。
この制度がもっと知られれば、欲しくても授からない夫婦も育てられない夫婦もお互いにとって良いんじゃないかと思うんだけどな。

ただ、現場を知っている著者なのだから、できれば子どもが大きくなってからの様子にも触れていただきたかったな、と欲張りなことも思ってしまう。あどけない赤ちゃんを家族に迎えて幸せいっぱいな養親の様子は、まぁ想像できるのだ。でも、その子たちが大きくなり、自分が血が繋がっていないことを知り、どう受け入れるのか、受け入れるまでにどういう葛藤があるのか。ふーんとすんなり受け入れる子もいれば荒れる子もいるだろう。その辺も読んでみたかったな。

一時期ハリウッド女優が次々と養子を迎え入れているというニュースが流れた。仕事で活躍してキャリアを積み上げ、出産が難しい年齢になり、夫もいたりいなかったりで、でもお金は充分にあり子どもが欲しい意志もある。そこで、養子。
養子が比較的多いアメリカだからこそのことかもしれないけど、日本でもそういうパターンが増えるかもしれないなぁと思う。若い間は仕事に没頭し、一息ついたところで養子を迎えるというの。

★★★
「その子を、ください。」

その子を、ください。

鮫島浩二 / アスペクト


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by studio-yaya | 2010-04-27 00:16 | | Trackback | Comments(0)  

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