「世界一ぜいたくな子育て - 欲張り世代の各国「母親」事情」 長坂 道子 著

「なんでも手に入れたい世代」の女性達が子供を生む時代になった。
そんな時代の、いろんな国の育児事情を取材したのが、この本。

取材先は、先進国の女性達。
何人もの子を持つ女性へのインタビュー、その分析がとても鋭くて面白い。

「フランスのいわゆる進歩的、知的な女性達は、片方で母乳育児を拒否しながら、もう片方では自分の「肩書き」の中に「・・・二児の母親」といった文句を(得意げに)挿入することに何の違和感も抱かない。母親というポジションは、そこから「雌的側面」を剥奪することさえできれば、現代においては、「なにもかも手に入れた女」のプレスティージに欠かせない一項目なのである。」
ふむふむ。そうなんだよね。「キャリアを手に入れた女性」は素晴らしいけど、「キャリアも家庭も手に入れた女性」というのがその上にあるわけで。
ロールプレイングゲームで勇者がアイテムを手にしていくように、女性たちはアイテムを手にしていくのだ。仕事、収入、趣味、美、家庭。子供が産めなければ養子をもらってでも。

国によっては、母乳育児はメス的、動物的なものとして嫌悪される。だからあっけらかんと粉ミルクで育てる母親も多い。出産して、母乳は薬で止めて、すぐに仕事や社会に復帰するという国もある。
一方で、母乳育児の良さを見直し、それを推し進める国もある。が、それをやるとどうしても育児に時間を取られる。「子供の奴隷」とならざるをえなくて、3時間以上の外出ができなかったりする。


日本の育児事情は、ここに出てくる欧米の育児事情とは随分違うみたい。母親は子供の奴隷とならざるを得なくて、そうならないためには相当の努力が必要で、周りの目も気になったりして、ベビーシッターを雇えるような身分でもやっぱりお弁当や通園バッグを手作りしなくちゃいけなかったりして。なんだか大変だなー。
家事、育児の大変さは、お金で解決する。そう言えないのが日本なんだな。

よその育児事情を色々と知れて、とても面白い本でした。


「世界一ぜいたくな子育て」
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by studio-yaya | 2009-06-20 23:24 | | Trackback | Comments(0)  

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